またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

メキシコ政府がオアハカの先住民ラジオ局を弾圧

グローバル・ボイスで、3作目の翻訳記事UPしました。
メキシコ政府がオアハカの先住民ラジオ局を弾圧

最初に訳したメキシコの貧困に関する記事に続き、今回はメキシコ南部のオアハカ州の先住民のFMラジオ局の話です。
オアハカ州は、メキシコの中でも、特に先住民族の人たちが多く暮らしている地域です。スペイン系の人たちが支配層のメキシコでは、先住民の人たちは差別され、貧しい傾向にあります。

その先住民の文化の発信基地であるFMラジオ局は、住民たちの生活に欠かせない存在です。そのラジオ局を政府が襲って逮捕者まで出す、という信じられない状況です。

ご無沙汰しました

たびたび、休んでしまってすいません。また、始めます。

ご挨拶がわりにお気に入りの猫動画をご紹介。

ニュースサイトの huffpost によると、「仕事に行き詰まったら猫動画を見ると、やる気が出る」という研究結果がでたそうです。
やる気が欲しいなら 猫動画をみるしかない

私の場合は猫動画を見始めると、You Tube が次々と「あなたへのお勧め」の猫たちを紹介してくれる。

ということで、最近紹介された映画館のマナー広告。

出演はドロップさんでした。

「戦場のガールズライフ」


  桜の樹の下には屍体が埋まっている
と書いたのは、『檸檬』の梶井基次郎だった。

屍体の養分を吸って咲き誇る桜の花と、地下に埋まっている腐っていく屍体。


そういえば、岡崎京子の『リバーズ・エッジ』にも河原に死体を見に行く印象的な場面がある。

先週、世田谷文学館で開かれている岡崎京子の展覧会へ行った。

私と岡崎さんは5歳違いだから、彼女が活躍していたバブル全盛の頃のことはよく憶えている。
表紙の絵に惹かれてたまたま手に取った『PINK』で岡崎京子ファンになった。

pink (MAG COMICS)

pink (MAG COMICS)

今回久しぶりに本棚から取り出して再読したが、今でも古くないし、面白い。

女の子の生活と本音を、包み隠さず、肯定的に、ある意味あからさまに描いた。


交通事故のためにここ20年あまり作品を発表できない状況だが、岡崎京子は忘れられてはいない。
会場には、ガールズばかりでなく、ボーイズも沢山集まっていた。

いつもは高価なので敬遠するカタログも買った。2300円(税別)。

この中から、印象的な言葉を抜粋。

この世では
何でも起こりうる
何でも起こりうるんだわ
きっと

どんな
ひどいことも
どんな
美しいことも          『PINK』

最近よく思うことは すべてはばらばらでありつつ
同時にすべてがつながっているということ。そしてそのことに
すこやかに対処するのは とてもむつかしいということだ。   『森』


最後に現在の岡崎さんからのメッセージ。

ありがとう、みんな。

岡崎京子

What's Going On  いったいぜんたい世界はどうなっているのだろう?

テロ組織によって殺されるジャーナリストのニュースが相次いでいる。
朝日新聞から転載。

世界新聞・ニュース発行者協会(WAN―IFRA)は2日、今年の「自由のための金のペン賞」を「職務中に犠牲になったジャーナリスト」に贈る、と発表した。(中略)発表によると、1992年以降、約1200人のジャーナリストが職務中に命を落とし、うち742人は殺害されたことがわかっている。今年だけでもシャルリー・エブドの漫画家ら8人や、過激派組織「イスラム国」に殺害された後藤健二さんを含む16人が犠牲となった。


日本ではあまり知られていないが、イギリス生まれのアメリカ人フォトジャーナリスト、ルーク・サマーズさんも、去年12月イエメンで「アラビア半島のアルカイダ」に殺害された。

アラビア半島のアルカイダ」は、シャルリー・エプドを襲った犯人たちの黒幕とされていて、「イスラム国、ISIS 」とは敵対しているといわれている。
日本人人質事件の時にも、フランスやトルコは身代金を払って人質解放に成功したが、アメリカとイギリスはテロ組織とは取引しないと明言していた。

オバマ政権は2度に渡ってサマーズさん救出作戦を試みたが、失敗に終わり、現場にいた南アフリカ人の教師ピーエール・コーキーさんも殺害された。報道によると、コーキーさんはもうすぐ解放される手筈になっていたそうである。

ルーク・サマーズさんは、イエメンに行く前の2010年の夏に、ジャマイカのゲットー、トレンチタウンでボランティア教師をしていた。ボブ・マーリーなどレゲエミュージックの聖地とされた町で、治安が悪いスラム街として有名だ。
マーズさん殺害の報を聞き、トレンチタウンからもの多くの悲しみの声が届けられた。

世界の声を集めたサイト、Global Voices の記事を日本語に訳しました。
              クリックして!
アルカイダに殺害されたフォトジャーナリスト、ルーク・サマーズのジャマイカとの深いつながり

後藤さんの記事も読んでください。仲間が訳しています。

勇敢な記者 後藤謙次氏の死 世界中で悲しみの声

「憎むは人の業にあらず」殺害された後藤記者の言葉、ネット上で生きる

ジャーナリストではありませんが、後藤さんたちが心を痛めていた子供たちの犠牲者の記事です。

紛争の大きすぎる代償ーシリアの子供たち


こういった記事やニュースを目にしていると、思わず「いったいぜんたい世界はどうなっているんだ!」と考えこんでしまう。
そこでふと頭にマービン・ゲイの歌「What's Going On」が浮かんだ。
邦題は「悲しいうわさ」で恋の歌と勘違いされていたらしいが、とんでもない。当時、泥沼化していたベトナム戦争を憂いた歌だ。 
歌詞の中身は深刻だが、マービンの素晴らしい声で救われる気がする。

フロリダのマナティ、辺野古のジュゴン

先日、アメリカのフロリダで排水溝に嵌まってしまった何頭ものマナティを、住民総出で救出したとの出来事がニュースになった。

もちろん、悲惨なニュースが多い中で喜ばしい good news だと私も思った。
でも、手放しで喜ぶ気にはなれない。

フロリダから遠く離れた日本の沖縄の美しいサンゴ礁の海には、ジュゴンが生息している。沖縄のジュゴンは絶滅の危機にあるという。

そのジュゴンが棲む辺野古の海にアメリカ軍基地の滑走路が建設される。
テレビで巨大なコンクリート片がサンゴを押しつぶす画像を見た。
実に痛ましい映像だ。
このまま工事が進めば、大浦湾の環境は悪化し、ジュゴンやウミガメなど多くの生き物の生存が脅かされてしまう。

アメリカでマナティを救おうとした人たちは、沖縄のジュゴンアメリカ軍基地建設のために絶滅するかもしれないことは知らないだろう。
和歌山の太地町でイルカ漁に過剰に反応する活動家の人たちには、ぜひ、辺野古へ出向いて行っていただきたい。そして、ジュゴンのために沖縄の人たちと一緒に座り込みをしてもらいたい。

猫の親子

今日は猫の日だった。
毎日の様に猫の動画を見て過ごしているが、今日は大好きな動画をご紹介。

私の少女時代に我が家にいた三毛猫チーはたくさんの子猫を産んだ。
その子育ての様子は、実に見事という他なく、感動的だった。
子猫たちの目が開いてやんちゃに動き回るようになったある日、チーはどこからかネズミの赤ん坊を捕まえてきて、子猫たちの真ん中に放りこんだ。
子猫たちは当惑したようすだったが、やがて小さなネズミの仔にじゃれて遊びだした。狩りのレッスンの始まりだった。

猫は母猫だけが育児を担う。野良の雄猫はテリトリーを巡ってケンカに明け暮れる。野良猫の生活は過酷だ。子猫がいたら尚更だ。子猫が無事に育つかどうかは母猫にかかっている。

母猫は巣の安全が脅かされると、引越しをする。

海辺で子猫を連れて引越しをする健気な母猫の姿にグッとくる。
海辺の風景と物悲しい電車の音が重なって映画のようだ。


こちらは多分飼い猫の親子だが、思わずガンバレ!と声をかけたくなる。

あけましておめでとうございます

新年のご挨拶が遅くなってしまいました。
実は暮れから風邪をひきながらも働き続け、風邪をこじらせてしまいました。
毎年恒例の2年参りは断念し、小康状態になった3日に初詣と相成りました。


今年は未年ということで、駒羊のいる高輪願正寺へ。
願正寺の門をくぐってすぐ、こじんまりした境内の地蔵堂に一対の羊の像がおかれている。なぜここに駒羊があるのかは不明。


隣接するそう広くない墓地に行ってみると、牛の供養塔と無縁仏の供養塔がある。ともに「南無阿弥陀仏」の題字が彫られ、都の有形文化財になっている。
昔この辺りは牛町と呼ばれ、江戸城増築などの力仕事をしていた牛が飼われていたそうだ。立派な供養塔はあるが、牛の像はない。でも駒羊はいる。面白い。
無縁仏の方は、元禄から文政にかけて二千七百六十人の霊を供養したとある。
塔の裏側には古い江戸期の墓石が塚のように積み上げられていた。

駒羊もいいが、このお墓のオブジェが気に入った。昼間に訪れて正解だった。

人気もまばらな願正寺を離れ、この後近くの泉岳寺へ立ち寄った。
こちらはまずまずの人出だ。
赤穂浪士にそれ程思い入れのないまま、立派な山門をくぐった。
しかし四十七士のお墓に足を踏み入れると、俄然興味が出てきた。
四角い簡素な墓石は家系とは関係なく、お預かりとなった大名家、つまり切腹した場所ごとに分けられ、きれいに並ばされていた。
ドラマ等で馴染みの名前がある。享年も記してある。詳しい訳でもないのに、いつの間にか刷り込まれた浪士たちの姿を想像する。短気な殿を持ったがために翻弄された人生である。


江戸へのタイムトリップはそれぐらいにして、今度はイギリスへ飛ぼう。
一昨年の夏、イングランド北部湖水地方は寒かった。
さすが「羊のショーン」の地元。牛も馬も多かったが、羊だらけだった。
やはり顔だけ黒いのね。