またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

2006-01-01から1年間の記事一覧

痛いけれど、おかしな『イカとクジラ』

The SQUID and the WHALE(2005/米) ポスターを見て、絶対に観に行こうと決めていた作品。家族と思しき4人がソファに向かい合って話してる様子なのだが、ローラ・リニーの足もとに灰色の猫が!それに「イカとクジラ」というタイトルが意味不明でね。ブルッ…

M.C.エッシャーのワンダーランド

スーパーエッシャー展 ある特異な版画家の軌跡http://d.hatena.ne.jp/images/admin/markup_image.gif東京近郊で、寝正月という人にお勧めです。2日からやっているので、不思議大好き、という人は渋谷まで足を運んでみてはどうでしょう。 M.C.Escher(1898-19…

青島幸男と岸田今日子

一昨日何となくTVを見ていたら、青島幸男の追悼番組の途中で岸田今日子の訃報が知らされました。寒い時期には、亡くなる人が多いので嫌ですね。

コミックソングの金字塔

青島幸男は多才な人で、放送作家だったのに、TVに出てコントをやったり、「いじわるばあさん」になったり、選挙に出て政治家になったり、小説を書いたら直木賞を獲っちゃたりと大忙しの人でした。私にとっては、クレイジー・キャッツのブレーンだったという…

女優岸田今日子

岸田今日子さんは、何といっても声が良かったですね。ムーミンの声が有名でしたが、ふくらみのある暖かい声でした。独特のユーモアがあり、お話も面白かったですね。映画の代表作は『砂の器』という事で、安部公房原作、勅使河原宏監督の傑作ですが、未見の…

緑の丘に流れる赤い血―『麦の穂をゆらす風』

(The Wind That Shakes The Barley/2006/アイルランド=イギリス他/カンヌ国債映画祭パルム・ドール賞) 庶民の味方ケン・ローチがまたやってくれた。イギリスの報われない労働者階級の生活を描く事の多いケン・ローチが、今回は独立前後のアイルランド南部…

『麦の穂をゆらす風』 緑の丘に流れる赤い血

映画の中のモーツアルト

『アマデウス』 アマデウス [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント発売日: 2006/12/08メディア: DVD クリック: 3回この商品を含むブログ (35件) を見る公開当時は下品なモーツアルトが話題だったようですが、今回見直してみ…

モーツアルトの命日12/5

今年はモーツアルト生誕250年という事で、いろんなコンサートが開かれました。私も遅ればせながら、6日にオペラ『コジ・ファン・トゥッテ』を観てきました。十数年前、ストックホルムで観た『魔笛』以来のオペラです。 高校時代、『フィガロの結婚』のケルビ…

War is Over,if you want it.

今日12月8日は、真珠湾攻撃と、ジョン・レノン暗殺の記念日?ですね。 日米が戦争に突入した日と、平和を歌い続けたジョンの口が閉ざされた日が同じとは皮肉な事です。クリスマスの頃になると聞こえてくる、ジョンとヨーコの曲「ハッピー・クリスマス」のコ…

What's going on in Russia? またもや暗殺?

エリツィン大統領時代に首相を努めたガイダル氏が、先週アイルランド滞在中に毒を盛られた、と娘さんがBBCに語っています。→BBC NEWS イギリスで毒殺されたリトビネンコ氏の記事を捜していたら、このニュースです。娘のマリアさんは、クレムリン当局の仕業で…

ロバート・アルトマン監督を悼む

アルトマン監督が亡くなるなんて、思いもよりませんでした。ずっと映画を撮っていたので..。81才だったなんてね。彼の新作が観れなくなるのが残念です。アメリカ映画がまた面白くなくなってしまいます。頭が良すぎるのか、少し冷徹な感じのする作風でした…

徳島の犬救出劇

「かえる御殿」のかえるさんから、田舎の徳島にはいまだに野犬が多くいて、おばあちゃんちのシャム猫も野犬にやられたらしいと聞いていました。 そこへ、野犬が崖の中腹でにっちもさっちも行かなくなっている映像が、目にとびこんできました。現場は徳島の眉…

使い捨てにされる兵士たち 『父親たちの星条旗』

(FLAGS OF OUR FATHERS/2006/米) クリント・イーストウッドという人は、アンチ・ヒーローを演じ、いつも一筋縄ではいかない屈折した人物を主人公に映画を創って来た。『許されざる者』では、割切る事のできない「善と悪」をテーマに西部劇の傑作を生み出し…

『父親たちの星条旗』

CATNAP

catnapはうたた寝、ちょっとした居眠りという意味です。napだけでも同じ意味になります。猫はほんとによく眠りますからね。猫の語源は寝子という説もありますね。

故郷の猫

先日実家の長岡に帰りました。写真は帰省する度に顔を見に行く知人宅の猫さんです。文房具屋さんの招き猫で、店内棚上のダンボールの中で昼寝しているところを起してしまいました。不機嫌そうでしょ。でもこの後、ちゃんと挨拶しに来てくれました。だんだん…

CATNAP

豪邸探索:小笠原伯爵邸(東京新宿区)

先週、市ヶ谷河田町にある旧小笠原長幹邸、今はレストランとして生れ変わったお屋敷に行って来ました。スパニシュ様式だそうで、右の喫煙室のテラッコタの飾りが人目を惹きます。屋上の天蓋も趣を添えています。 建てられたのは1927年(昭和2年)で、設計は…

光と時の映像詩に酔う―『百年恋歌』

(最好的時光/侯孝賢監督/2005/台湾)観終って、久しぶりの幸福感に浸っている。20年近く前、『童年往事』で候孝賢(ホウ・シャオシェン)を発見?した時の興奮を思い出した。その頃は、中国大陸の方ではチェン・カイコーやチャン・イーモウ等の第五世代と…

それでは、われらニャンコの仲間はどうなのでしょうか?

アメリカのブロンクス動物園で、インド象が鏡に写った自分の姿を、他の仲間や敵では無く、自分だと分かる自己認識能力があると実証されたそうです。チンパンジー等の類人猿とイルカに続く快挙だそうです。(たぶん人間も?)→記事はこちらをクリック。そうい…

お知らせ

ただいま当ブログ、ダークな蜘蛛のデザインになっておりますが、ハローウィンが終わるまでの一時的なものです。『ブラック・ダリア』にもマッチしていますしね。蜘蛛の嫌いな人はごめんなさい。

蜘蛛の映画

そういえば、『蜘蛛女』という凄まじい映画がありましたね。 原題は"Romeo is bleeding"(ロメオは血まみれ;直訳です。)レナ・オリンにゲーリー・オールドマンが、蜘蛛の網にかかった虫のようにやられてしまいまうので、この邦題がついたのでしょうか? 蜘…

―phobia(〜恐怖症)

昔"Arachnophobia"(アラクノフォビア)という映画がありました。観てはいないのですが、変わった題名なので憶えてしまいました。蜘蛛恐怖症という意味です。語尾にPHOBIAをつけるだけで、いろいろな恐怖症が出来そうです。(やはり蜘蛛の嫌いな人はスパイダ…

雰囲気はいいんだけど..。『ブラック・ダリア』

ブラック・ダリア (文春文庫)作者: ジェイムズエルロイ,James Ellroy,吉野美恵子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1994/03メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 56回この商品を含むブログ (135件) を見る数年前に観た、ジェイムス・エルロイ原作の『L.A.コン…

war is not the answer「戦争は解決策にはならない」

この間エスカレーターに乗っていた時、前の人のTシャツにあったこのフレーズが気になりました。最近よく耳にする言葉なので、なんとなく記憶していました。定訳があるのかもしれませんが、私はこう訳しました。同じ様な意味で“war is not the solution"とい…

ダニエル・シュミット監督追悼の夕べ

御茶の水のアテネ・フランセで、最近亡くなったダニエル・シュミットを偲ぶ会といった趣の上映会がありました。シュミット監督の親友でもあった蓮實重彦教授による映像レクチャーと、ダグラス・サーク監督のインタビューを綴った『人生の幻影』の2部構成でし…

久しぶりに雨が降っています。こころなしか雨音が新鮮に感じられます。 といってもここ一年程、家の事情と懐の事情で旅に出てはいません。一年程前に行ったメキシコのオアハカが懐しく思い起こされます。オアハカの抜けるように青い空です。 来月早々メキシ…