無印のプリンとTHE BIG ISSUE
今日は夕方からTOEICの講演会に大手町へいく予定だった。
その前に日比谷で映画を1本観に行こうかと思っていたが、考えが甘かった。
ぎりぎりの時間にすべりこもうとした『マリーゴールドホテルで会いましょう』は、窓口に「完売」の大きな張り紙が...。
他のも時間的に都合のいいものはなく、諦めて有楽町の三省堂で本を物色。何故か猫グッズが売られていて、結構な時間粘ったあげく購入せず。世の中猫ブームのようだ。
ところで、今年の本屋大賞の候補にあがっている『世界から猫が消えたなら』は面白いのだろうか?
表紙の上目づかいでこちらを見てる猫が気になってしかたがないのだけれど。
- 作者: 川村元気
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2012/10/25
- メディア: 単行本
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それでも時間があまっていたので、無印のカフェに移動してお茶することに。
そこで頼んだのが上の写真のプリンとコヒー。昔ながらの素朴なプリンが好きなのだ。
ところで写真の片隅の銀色のプレートにお気づきだろうか。「笑 smile」とある。
mujiカフェではスタッフさんが席に案内し、一文字の漢字プレートを置いてくれる。
「笑」、なんだかうれしくなった。
お茶しながら、来る途中にいつものおじさんから300円で買ってきたビッグイッシューを拾い読みをした。
巻頭は映画『リンカーン』の主演ダニエル・デイ・ルイスと監督スピルバーグの翻訳記事だが、特集に感心してしまった。
「脱原発を政策化し、未来へすすむ」と題して、社会への提言をしている。
>>安くて未来的な脱原発社会か? 高価かつ後ろ向きな原発維持社会か?
改めて決断迫られる日本の市民
― 大島 堅一さん
(コラム)電力は、消費されるところで生産されるべき
「ひとりの電気工」として、風力発電にかかわる
できない決断迫られる避難者たち。背負わされる「見えないリスク」
― 山下 祐介さん
町への帰還は30年後?
漂流する自治体。住民と町はどこに行けばいいのか<<
特に立命館大教授の大島さんは環境経済学の立場から、脱原発のコスト2兆円、原発維持の費用は2兆6400億円と試算する。
「原発をなくすと損失が出ると電力会社は言ってますが、これはあくまで電力会社の損失です。それを国民がもつ必要はないんです。原発を持ち続けて失敗したのは電力会社で、企業は失敗すればつぶれるというのが社会的な常識です。」
全くもって正論である。
発送電分離法案を棚上げにしようとしている政府の方々に、是非読んで欲しい記事である。
といっても、ホームレスの人たちが手売りしているビッグイシューを国会議員の先生方が買ったりするのだろうか?
そもそもこの雑誌の購読者数はどのくらいなのか?
社会の底辺の人たちを手助けするために創刊された雑誌である。編集方針は一貫して、ホームレスだけでなく、「日本を居心地がよくチャンス豊かな社会に変えたい」という。
ビッグイシューは、お固い記事ばかりではなく、ホームレスが人生相談に答える逆転の発想のページもあれば、4コマ漫画も、映画や本のレビュー記事もある。私は、ケニアで野生動物保護に奔走している滝田明日香さんのコラムを毎回楽しみにしている。
- 作者: 大島堅一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 新書
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