またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

ルノアールのロマ・コメを見て来た―『恋多き女』ルノアール+ルノアール展

画家オーギュスト・ルノアールの息子ジャン・ルノアールは映画監督です。今渋谷のBunkamuraで、ルノアール親子の企画展をやってます。いかに息子が父親の絵画に影響されたかが分かるらしい。美術館の上の映画館では、ジャンの傑作数点を上映中です。四谷の日仏会館でも他の作品が観られます。4月からは京橋のフィルム・センターでやります。
ということで、ジャン・ルノアールの映画を観るのは無上の喜びです。『恋多き女』は、市川監督に負けず劣らず、イングリット・バーグマンを美しく撮っています。ストーリーは、いつものように男が女の尻を追いかけるという単純なものですが、ただただ楽しい。
ヒーローを一目見ようと集まった群衆のシークエンスと、酒場のダンスが見どころです。このダンスのシーンは、父の絵「田舎のダンス」を彷佛とさせるとパンフにあります。他にも映画と絵画の比較がなされていて、とても面白いです。