映画-カ行
『この空の花ー長岡花火物語』は「花火」と「爆弾」という、似ていて非なるものをめぐり、平和と戦争を考える映画だった。 前回書き忘れたのだが、来年の8月15日、終戦の日にハワイ真珠湾にて、長岡の花火を打上げることが決まったそうだ。なんてこった! 真…
今週のお題「ふるさと・夏」花火と爆弾 今年の終戦(敗戦)の日の東京は晴れだった。蝉が短い命を惜しむかのように鳴き競っていた。 69年前も蝉が鳴く暑い日だったのだろうか? 夏の風物詩といえば打ち上げ花火だが、毎年、全国あちこちで夜空に大輪の花を…
あまり事前に情報を入れずに観に行った。 あまりに過酷な主人公の試練にショックを受けて、言葉を失った。カナダで男女の双子を育てるシングルマザーが亡くなった。その遺言は不可思議極まるものだった。 そこから姉弟は母親の母国へと旅立つ。そこで母親の…
この『海炭市叙景』は、予告編を観たときからその題名の叙情的な響きと映像がとても気になっていた。用足しを済ませ、さて映画でもと思ったが、韓国映画『息もできない』はもう既に始まっていたし、『ソーシャル・ネットワーク』は満員だった。そういえば、…
Un Conte de Noel/A Christmas Story/アルノー・デプレシャン監督/2008/フランスアルノー・デプレシャンの新作(といっても2年前)『クリスマス・ストーリー』を観た。 予告編を観た時から期待していた。クリスマスのご馳走をお腹いっぱいたべた満足…
空気人形/是枝裕和監督/2009/日本 最近NHKのドラマ『チェイス 国税査察官』というドラマにハマっている。ドラマもまあまあ面白いのだが、脱税指南役のARATAが素晴らしいのだ。 お話によくありがちなのだが、悪役の方が主役よりも魅力を放ってしまって…
当「またたびCINEMA」でも、たびたび登場してた『グーグーだって猫である』をやっと観て来た。 せっかくなので、吉祥寺のバウス・シアターで観ることにして、その前に作品の舞台である井の頭公園に寄って来た。 駅を降りた時小降りだった雨が、公園に着くこ…
It's a free world.../Ken Loach/2007/イギリス他 In a world where anyting possible, it't easy to lose everything (何でもまかり通る世界では、容易にすべてを失ってしまう。)恐るべしケン・ローチ。前作『麦の穂を揺らす風』で容赦のないアイルランド…
Colossal Youth/Juventude em marcha/ペドロ・コスタ監督/2006/ポルトガル他 何週間も前、公開2日目に観に行ったのだが、あまりに特異な作風にとまどいが大きかった。 前作『ヴァンダの部屋』は観ていなかったし、一部でペドロ・コスタ監督に注目が集まって…
大島弓子の漫画エッセイ『グーグーだって猫である』の短い予告編を映画館で見ました。 あまりに可愛かったのでご紹介!監督は切ないラブストーリー『ジョゼと虎と魚たち』を撮った犬童一心。主演の小泉今日子も猫好きだそうです。 私は昔からの大島弓子の大…
画家オーギュスト・ルノアールの息子ジャン・ルノアールは映画監督です。今渋谷のBunkamuraで、ルノアール親子の企画展をやってます。いかに息子が父親の絵画に影響されたかが分かるらしい。美術館の上の映画館では、ジャンの傑作数点を上映中です。四谷の日…
Jardins en Automne/2206/フランス=イタリア=ロシア/ ゆるい映画だ。流れてゆく時間が独特のテンポで、イオセアーニ作品の際立った個性である。観客はこの流れに身をまかせていけば、ワインを飲んだ時のようにほろよい気分になれる。
今、パキスタンが大変なことになっている。ブット元首相が暗殺されて、自爆テロで大勢が犠牲になった。パキスタンは民主化どころではなく、ムシャラフではなく混沌が国を席巻している。イランで誘拐された中村さんはパキスタンにいるという報道だが、いまだ…
2006/中国/The Go Master 冬のピンと張りつめた冷たい空気を思わせる作品である。 周りの景色も、呉清源を演じるチャン・チェンのたたずまいも、囲碁の盤も碁石も、昔の日本家屋も美しい。全編漂う緊張感を感じるために、是非映画館で観て欲しい。 まだ公開…
『インファナル・アフェア』の制作チームが作り、トニーレオンと金城武が主演しているというので期待して映画館へ。レディース・デーということで、観客はトニー様か金城君目当ての女性で熱気むんむん。 私もむろんそのうちのひとりだが、映画が始まって何故…