またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

日比谷の森にそよかぜが吹いた―小野リサ、ジョビンを歌う

Lisa Ono SUNSET BOSSA 2007 -Tribute to Antonio Carlos Jobin-

あの暑さが嘘のように潮を引いた土曜日の夕方、日比谷の野外音楽堂で小野リサのライブに行きました。木立に囲われた音楽堂は、時折吹いてくるさわやかな風が心地よく、陽がようやく傾きだした頃始まりました。蝉しぐれ通奏低音に、小野リサが軽やかな声でボサノバを歌います。もちろん私達はビールで喉を潤しながら。
今回はアントニオ・カルロス・ジョビン生誕80周年記念コンサートということで、息子のパウロ(ギター)と孫のダニエル(ピアノ)が共演し、たくさんのジョビンの名曲が演奏されました。パウロは21年前、お父さんのアントニオと共にこの日比谷のステージに上がっていたそうです。聴きたかったなあ。アントニオは一緒に演奏できるようにパウロにはギターを弾かせ、同じ様にパウロはダニエルにピアノをあてがったそうです。映像では見たことがあるのですが、アントニオのピアノと歌どんなだったでしょう。ダニエルは誰に吹き込まれたのか、クルクルパーという日本語を連発し、お茶目な青年でした。
陽も暮れて佳境に入ると、ジョビンの曲を数多く歌ってきたミウシャがオレンジのドレスで登場し、小野リサより少し落着いたボサノバを聴かせてくれました。
動画は、今日も最後の方で歌ってくれた不朽の名曲「イパネマの娘」と、ここ数年世界中を歌で旅している小野リサが、オーティス・レディングの「ドック・オブ・ザ・ベイ」(港の犬と訳した人がいるそうな)をまったく別の曲に仕上げています。
この曲を始め、数々のソウルの名曲をボサノバ風にアレンジしたアルバムがこちら。

Soul&Bossa

Soul&Bossa

こちらは、正統派ボサノバ。ジョビン家三代参加してます。

ボッサ・カリオカ

ボッサ・カリオカ

ちなみに、今日のコンサートの模様は9/8日の23;30からNHKBS2で放送され、10/10日にはDVDが出るそうです。ひとつ気になるのは、同じ時間帯に噴水広場で行われていた盆踊り大会の音が入っちゃっているのでは?