またたびCINEMA〜みたび〜

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アンゲロプロスの事故死に衝撃

今日夕刊を開区手が思わず止まった。ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロスが亡くなったというのだ。映画撮影中にバイクに衝突されたそうだ。ショックだ。
日本にアンゲロプロスの映画を紹介したのは、神保町のエキプ・ド・シネマだった。
ネットを検索すると、『旅芸人の記録』は1975年制作だが、岩波ホールでの上映は1979年だった。
当時4時間余りの長編はあまり例がなく、確か休憩が入ったように思う。
ギリシャ悲劇を下敷きにした骨太のドラマと、斬新な映像に度肝を抜かれた思いだった。
ギリシャからもたらされた新しい才能に興奮した。
彼の映像は、眠くなるような長回し(実際私は寝たことがある)とギリシャに似つかわしくない曇天で有名だった。
これは、ベネチアで金獅子賞を受賞した『アレキサンダー大王』。彼の才能の片鱗でも感じてもらえるだろうか。
でもなるべくなら大画面で、眠気と闘いながら観て欲しい。
撮影中だった『The Other Sea』という作品を観ることは出来ない。76歳で、まだまだもう何作か観れるはずだったのに。