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またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

雑誌ビッグイシューのこと

みなさんはビッグイシュー(The Big Issue)という雑誌はご存知だろうか?
震災後、ビッグイシューの記事が俄然面白くなっている。

都会に住んでいる方なら、路上で雑誌を売るホームレスおじさんたちの姿を見かけたことがあるかもしれない。
ビッグイシューは、「ホームレスの仕事をつくり自立を応援する」雑誌である。月2回の発行で、一部300円のうち160円が販売者の収入になる仕組みだ。

20年前にロンドンで生まれたこの雑誌は、日本版が出来て8周年になるそうだ。
実は20年近く前、ロンドン滞在中に「The Big Issue」を販売するホームレスの人を見かけた。
その時、路上生活者でもお金が稼げるなんて、画期的だと感心した憶えがある。当時イギリスは鉄の女サッチャーからメージャーへ政権が移ったばかりの頃で、若者の失業が問題になっていた。ホームレスも若い人が多く、寒さ対策か犬と一緒に寝ている人もいた。
そういったこともあって、東京の日比谷公園で日本版ビッグイシューを売っているおじさんを見た時には、嬉しくてすぐに買った。ここ数年は、最寄りの荻窪駅近くのおじさんから購入している。同じ人から買う方が応援している実感があるからだ。

前回の京都音博の話と重なるが、ビッグイシュー最新号の表紙は斉藤和義で、インタビュー記事も載っている。

震災後「ずっとウソだった」を歌い出した時の状況や、新アルバム『45 STONES』の曲作りについて語っている。
「ずっとウソだった」は当時賛否両論だった。みんな怒っているはずと歌い出したものの、「気がついたらひとりぼっちだった」そうだ。
東北を応援する有名人は多いが、原発を批判するのは難しい。仕事に影響するからだ。
でも、斉藤和義の場合はうまくいっている。テレビにも出ているし、主題歌もヒットしている。
今回のアルバム『45STONES』は、「ずっとウソだった」が怒りを直接発しているのに対し、「ウサギとカメ」などは現在の社会状況を皮肉っている。

ところで、ビッグイシューのコピーに「ともに生きよう!」(We Are With You.)というフレーズがある。
震災後、巷にあふれた「がんばろう!日本」よりもやさしい言葉だと思う。
雑誌の性格上、ビッグイシューは弱者に焦点をあてた記事が多い。笑ってしまうのは、毎回載っている「ホームレスの人生相談」だ。ホームレスのおじさんたちが、一般の人の会社の人間関係や家族の悩みに答えるのだ。逆転の発想ではないか?

震災後は原発関連の記事に力を入れている。主要メディアが一般の人の意見を報道していないのが気になっていた。
ビッグイシューは、人にやさしいがゆえに、原発には断固反対だ。きっぱりしていて気分がいい。
日本政府の原発輸出の問題にも手厳しい。
みなさんも先入観を持たず、ビッグイシューを手に取って欲しい。