またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

アメリカの死刑制度ってどうなってるの?

この間の火曜日、アムネスティ・インターナショナルからメールが届いた。
アメリカ、ジョージア州サバナで、無実と思われる死刑囚トロイ・デービスさんの執行を止めるようメッセージを送って欲しいというものだった。
しかし、カーター元大統領、ローマ法皇、ツツ大司教を始め、内外の多くの市民団体が死刑執行に反対し、アムネスティも100万人の署名を集めたが、恩赦はなく、21日執行された。→毎日新聞「米国:有名死刑囚に刑執行」


アメリカの死刑制度は州によって異なり、北部は死刑廃止の州が多く、南部、特にテキサス州は死刑執行件数が際立っている。テキサス州知事だったJ・W・ブッシュ元大統領は、死刑推進派として悪名高かった。


アメリカは裁判の国で、映画にも『12人の怒れる男』を始め数多くの裁判ものが作られている。
その中で死刑や冤罪を扱った映画作品を挙げてみよう。
どれも、犯罪を通して見たアメリカ社会が浮き彫りになっている。

アラン・パーカー監督、ケイト・ウィンスレットケビン・スペイシー主演。
テキサス州を舞台に、レイプ殺人犯として収監されている死刑反対運動家と、彼を取材し冤罪を晴らそうとするジャーナリストをめぐって、驚くようなことが次々起こる。死刑の是非を問うテーマだが、わくわくどきどきする展開に我を忘れる。必見!

トゥルー・クライム 特別版 [DVD]

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クリント・イーストウッド監督・主演。
C・イーストウッド演じるジャーナリストが、濡れ衣を着せられた黒人死刑囚の冤罪を晴らすため執行ぎりぎりまで奔走する。この話は実話を元にしているらしく、DVDにはモデルとなった記者のインタヴューが納められている。

死刑台のメロディ [DVD]

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1920年代にあった有名な冤罪、サッコ&バンゼッティ事件を題材にしている。残念ながら私は未見。

ショーシャンクの空に [DVD]

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ティム・ロビンス主演。とても人気のある作品だが、わたしは原作スティーブン・キングの『刑務所のリタ・ヘイワース』の方が好きだ。

逃亡者 [DVD]

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ハリソン・フォード主演。妻殺しの容疑を着せられた医師が全米中を逃げ回る。これも有名な実話を元にしている。