またたびCINEMA〜みたび〜

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奇想天外 and 魔訶不思議な建物をつくるおじさん―『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』

  (Sketches of Frank Gehry by Sydney Pollack /2005)
フランク・ゲーリーを知ったことは、アントニオ・ガウディ以来の驚きであり、喜びである。

今回の映画は、フランク・ゲーリーという天才的な建築家の創作の謎と人間に、親友の映画監督シドニー・ルメットが迫ったドキュメンタリーである。
写真のピン・クッションを頭に載せた歪んだビルは、フレッド&ジンジャー(ダンシング・ハウス)踊っている家と題された、プラハにある建造物である。これはまだわかりやすい方で、映画のポスターにもなっているスペインのビルバオグッゲンハイム美術館などは、一体全体どういう構造になっているのか?こどもが折り紙で切り貼りしたような楽しい外観になっている。曲線を多様した複雑な建造物は、光を多方向に反射させてそれは綺麗だ。これは本当に美術館として機能しているのだろうか?ハリボテじゃあるまいか。

「彼は芸術に見られる自由奔放さと物理学にのっとった造形を融合させた。奇抜な建築も倒れてしまえば意味は無いが、彼の作品は倒れはしない。」(E・ルシェ)

実際映画の中で、フランク・ゲーリーが助手と模型を作っている場面で、彼は紙を適当に切ったり折ったりして土台に貼付けている場面がある。公式サイトのトレーラーでその様子をみることができる。彼の素晴らしい一連の作品の一部もどうぞ!
こちらをクリック→『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』公式サイト