またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

『かもめ食堂』(RUOKALA LOKKI)でおにぎりが食べたい!


このポスターの様に、さわやかで心地良い映画です。森と湖の国フィンランドの夏の日はなかな暮れません。
かもめ食堂かもめ食堂/2005/日)

物語には無くてはならない要素、ドラマは感じられません。事件は起こりますが、何となく通り過ぎて行きます。


フィンランドヘルシンキで食堂を開店したサチエ(小林聡美)。なかなかお客さんは来てくれません。おばさん3人連れが毎日物珍しそうに覗いて行くだけ。
ある日、アニメおたくの青年トンミが、ガッチャマンの歌詞を教えてくれと言ってきます。
かもめ食堂最初のお客さんと言う事でコーヒー代がタダになった青年は、コーヒーだけ飲みに日参します。(日替わりで着てくる日本語ロゴTシャツが可笑しい。)
サチエはたまたまムーミンの本を読んでいたミドリ(片桐はいり)に声をかけ、部屋に泊め、店も手伝ってもらうことに。どうして私を誘ったの?と聞くミドリに、「ガッチャマンの歌詞を全部言える人に悪い人はいないから」とサチエは応えます。
トランクが出てこないマサコ(もたいまさこ)は、毎日港に佇んで航空会社に電話します。(携帯電話世界シェア一位のノキアフィンランドの企業)彼女が電話していると、必ず灰色の猫を抱いたおじさんが側を通ります。通りすがりの人と思っていると、最後におじさんは思いがけない行動にでます。それは見てのお楽しみ。

仕方なしに毎日同じ服を着ているマサコが、新調した服を着てきます。斬新で色鮮やかなマリメッコ!(お洒落さんなら知っている。)のドレスが似合っています。
サチエが仕事中に羽織るエプロンにも注目!プリント・オン・プリントが何故かいい。

i
このサチエご愛用の湯飲みは、イッターラ社のオリゴというシリーズ。(私はガラスの花瓶を持っています。)イッターラ社のサイトにぜひ遊びに行って下さい。
フィンランドの陶器といえば、ムーミンシリーズのアラビアが有名ですよね。厨房の鍋もイッターラ社の製品と思われます。

フィンランド企業のまわし者のような文章ですが、北欧4か国は素朴でスタイリッシュなデザインで人気です。

亭主に逃げられ、自暴自棄になったおばさんリーサがウォッカを飲んで店内で倒れます。それが縁で仲良くなりますが、リーサの悩みをまさこが熱心に垢?泙后?蝓璽気了?陲鮴睫世垢襯泪汽海法▲潺疋蠅?廚錣鎖劼佑泙后?屮泪汽海気鵝▲侫?鵐薀鵐標貶??襪痢?彈鵑鮨兇襯泪汽海?直个靴ぁ

お店にやってきて、サチエにコーヒーが美味しくなるおまじないを教えてくれたおじさんは、みんなが休日を取って遊びにいった留守に入り込み、泥棒しようとして捕まります。このおじさんを演じているのが、アキ・カウリスマキ監督の映画でお馴染みのマルック・ペルトラ。何故か、この映画とアキの映画の空気感が似ている気がしませんか?
余談ですが、アキ・カウリスマキ監督が舞台挨拶するから、という話で試写会に行ったことがあります。病気の為来られないというアナウンスにがっかりしていると、ちゃっかり本人が現れ、ただの飲み過ぎだったことが判明。場内禁煙を無視し、上映後、ロビーで差し入れの日本酒を抱いて、アキを囲んでのファンの集いに早変わり。まったく困り者でお茶目な監督でした。

食堂のメニューはおにぎり(これにはサチエの思い入れがある。)、鮭の網焼き、とんかつ等、本当に美味しそうです。映画を見ている間にお腹が空く事必至です。シナモンロールとコーヒーも忘れないでね。

なんといっても、女優陣3人のキャラクターを活かした演技が良いです。「やっぱり猫が好き」を演出したこともある荻上直子監督と息はピッタリです。

有名な観光名所は出てきませんが、町並み、港、森等見ているうちに、フィンランドに行きたくなりました。なによりかもめ食堂でおにぎりが食べたい!と思った私でした。
フィンランドに興味を持った方は、こちらを訪ねて下さい。↓
                  フィンランド政府観光局