またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

いま、ひとたび反戦歌

土曜日早朝のピーターさんのラジオ番組バラカンビートで、初めて聞く反戦歌が流れた。

しゃれこうべと大砲」という曲で、浜田真理子さんのピアノ弾き語りだ。
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大友良英さんのラジオ番組で、反戦歌を何曲か特集したとの視聴者のメールで紹介していた。
森繁久弥さんも歌っていたらしい。いかにも森繁さんが歌いそうな歌だ。

浜田真理子さんの歌声は素晴らしく、この曲も歌詞が胸に染み入ってくる。終わりの方でレナード・コーエンの「ハレルヤ」を引用しているところも憎い。
NHKドラマ『白洲次郎』の挿入歌で、サウンドトラックにしか音源がないそうだ。
ちなみにドラマの音楽担当は大友さん。「あまちゃん」でブレイクする前にもいい仕事している。

ピーターさんはこの曲の前に、The The(ザ・ザ) の「Heartland」を流している。

ピーターさんが解説してくれたが、この曲はサッチャー政権下のイギリス社会を皮肉った歌だ。→The The Heartland Lyrics
当時の社会状況をイギリスの暗く寒い冬になぞらえている。最後、「ここはアメリカの51番目の州だ」とリフレインしている。
ちょっと待って、まるで現在の日本のことを言ってようだ。そう、日本は先週、アメリカの51番目の州に志願した。
イギリスは、サッチャー政権の長い冬を脱するのに10年かかった。
日本の安倍政権はあと4年も続くのか?

サッチャー政権下で行われたフォークランド紛争を憶えているだろうか。
イギリスは、はるばる南アメリカまで遠征して、アルゼンチンを叩いた。
小さな戦争だと思われていたが、イギリスのグラナダテレビのドキュメンタリーが傷ついた兵士の様子を克明に記録して、どんな戦争も悲惨であることを伝えていた。
当時にわかに活気づいた造船所と町の様子を静かに描いた曲がある。船はもちろん、戦争のためだ。
エルビス・コステロの「シップブルディング」だ。今回はロバート・ワイアット版で。