またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。

God made the cat in order that man might have the pleasure of caressing the lion. ~Fernand Mery
 (神が猫を創ったのは、人間たちにライオンを愛撫する楽しみを与えるためだ)

猫をこよなく愛する者として、見逃せない展覧会が同時期に開かれている。
京都の近代日本画の巨匠「竹内栖鳳展」と、岩合光昭の写真展「ネコライオン」だ。


「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ。」という発想の基に、岩合さんはネコとライオンの写真を並べて比較する。大きさも違えば、住む環境も違う。でも何故かそっくりなのだ。思わず笑いがこぼれるほっこり写真の数々をクリックして!→ネコライオン
私たちが行った土曜日は大盛況だった。みんな幸せそうだ。あちこちで猫談義に花を咲かせていた。
猫と暮らしていると、並外れたジャンプ力や高い所をひょいひょいと渡っていく身軽さに驚嘆したり、睨み合う雄猫のうなり声にたじろいだりする。
私たちの膝で喉を鳴らしている猫たち。その小さな体には、ライオンの野生が宿っている。
「ネコライオン」展は、20日まで恵比寿の写真美術館でやっている。


もうひとつの竹内栖鳳展。こちらは14日まで。もう終わってしまう。
竹内栖鳳は東の横山大観、西の竹内栖鳳と言われる巨匠だ。その画業の巧さは作品を見れば分かる。
栖鳳は動物画が有名で、猫もライオン、いや獅子も多数描いている。

その中でも一番のお目当ては、この見返り美人ならぬ見返り猫だ。

絵の前でこの斑猫に魅入られてしまった。百聞は一見にしかず。本物を見てみないとこの美しさを伝えることは難しい。
猫だけではなく、雀、烏、狐から日本画の定番、虎や象まで動物の描写が素晴らしい。
もちろん、ベニスや中国の風景も必見。

ネコライオン

ネコライオン