またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

小三治を聴きに行く


先週19日土曜の夕刻、新宿末広亭の寄席に行った。
お目当ては、落語界の重鎮柳家小三治
予想はしていたが、行ってみたところ立ち見だった。
そこで友人と考えた。3時間立ちっぱなしはきつい、お茶でも飲んでまた来ることに。
再度寄ってみると、中入少し前だった。中入前のトリは金馬師匠。
昔はよくテレビに出ていたが、久しぶりだ。83歳だそうだが、元気だ。笑いもしっかり取っている。
なつかしいなあ、と思っていたらあっという間に落ちが来て出番が終わった。
中入後、何とか座れてゆっくり観ることができた。
最初は太神楽車中の獅子舞でお正月気分を味わう。
今回は色物が少なく、落語が多い。
一朝のまくらが面白かった。金に眼がくらんで、紙切りの正楽さんと小学校へ行った。落語の言葉が古すぎて子どもには全然通じない。その点正楽師匠はミッキーマウスなんかを切り抜いて大人気だったそうな。
去年昇太がトリの時は、コント、夫婦漫才、漫談でヴァラエティ豊かだった。特にギタレレ漫談の ぴのきがキモ可愛ゆかった。
その正楽師匠の紙切り、最初に切った「羽根つき」をさっともらいに来たのは小学生位の男の子。やはり子どもに人気がある。
お題は「野ざらし」「宝船」ともうひとつは忘れた。大島渚と叫んでいた人がいたが無視された。

待ってました小三治師匠。30分の持ち時間。昔の見せ物小屋の話を始めた。まくらが長くて、全編まくらで終わるのかと思っていたら、すうっとなめらかにネタに入って行った。うまいね。
ちょっと怖い「一眼国」という噺。滑稽とスリラーが入り交じった不思議な心地がした。

ところで、小三治といえば談志とは兄弟弟子の仲。亡くなった時のインタヴュー記事を見つけた。
談志を持ち上げる記事が多いなかで、冷静で正直な物言いに感心した。
NHK「かぶん」ブログ立川談志さん死去、柳家小三治さんインタヴュー

ま・く・ら (講談社文庫)

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