またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

中川一政の絵を見に行こう。

友達と別れて都心へ向かい、別の友達と待ち合わせて中川一政展に行った。
日本橋高島屋で明日21日までやっている。日曜美術館でも紹介していたので、興味を持った人は是非行くとよい。印刷の絵ではわからない。本物の絵は生きている。私は良かった。好きだ。


上の虎の絵は、向田邦子が所有していたものだ。この絵を背景に愛猫のマミオを抱いている有名な写真がある。中川一政という人を知ったのは、向田邦子経由だ。彼女の本の何冊かを装丁している。向田邦子が敬愛している人だから凄い人に違いないと思った。書はいいなあ、と生意気に思っていた。
それから20年以上が経って、中川一政のお孫さんと知り合った。今度おじいちゃんの展覧会がある、と知らされた。
実は彼の薔薇の絵を1点だけ観たことがあった。正直よくわからなかった。でも今回時間を追って画業を観て行くと、絵から何かが伝わって来る。絵の前に立ってみると、色が、形が、せまって来る。それが心地良かった。
日曜美術館を見た人なら分かるだろうが、中川一政という人は茶目っ気のある人だった。それは彼の書や絵にも反映している。洒脱なところがとってもいい。

中川一政油彩全作品集

中川一政油彩全作品集