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またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

早稲田から都電に乗って荒川で落語会。

秋晴れの土曜日、○十年ぶりに都電に乗った。


そういう年になったのか?落語に興味が湧いて来て、春風亭昇太林家たい平のふたりの落語を聞きに、遠路荒川まで足を運んだ。
落語会は夕方である。せっかくのいいお天気なので、ひさしぶりに散策しようということになった。


かねてより友人Kと、ヴォリーズの建築作品を見に行こうと言っていたことを思い出した。早稲田にスコットホールという煉瓦創りの建物があるはずだ。会場の荒川パールホールには早稲田から都電に乗ればいい。
ヴォリーズという人は多才な人で、メンソレータム近江兄弟社を創った実業家であり、全国に数多くの建物を設計した建築家で、キリスト教の伝導もしていたらしい。
東京には他に、山の上ホテルや青学の礼拝堂などがある。そういえば、神戸の山小屋風ホテルの六甲山荘には泊まったことがある。その時はヴォリーズさんを知らなかったけれど。
ということで、スコットホール。赤煉瓦のこじんまりした趣のある建物だ。中にも簡単に入ることが出来、大正10年に建てられただけあって歩くとミシミシきしんで、うぐいすばりの二条城状態であった。
地下にはフェアトレードの商品を扱うお店というよりも、配送センターがあった。


せっかく早稲田に来たのだから大学にも立寄った。電気技師の試験があったようで男性が目立つ。ということで、ここで大隈講堂。青い空に四角い塔が映える。

会津八一記念館と演劇博物館はお休みで見学出来なかった。ということで、イギリスのグローブ座を模したといわれる演劇博物館。正面のテラスが舞台にもなるという。
以前英検の試験が早稲田であった折に一度じっくり見て廻ったので今回はまあいい。9月中は閉館しているようなので、注意が必要。

講堂脇のカフェテリアは、活気があっていい雰囲気だ。地ビールもあり、早稲田大学グッズも売っている。早稲田のマスコットはクマらしい。


そろそろ日が傾きかけた頃、始発の停留所早稲田から都電に乗って終点三っつ前の荒川区役所に向かって出発した。50分程度の旅だ。結構混んでいて、座れたり座れなかったり。スピードがアナログな感じで心地良い。荒川区役所の停留所で大勢が降りた。みんなパールホールだったら笑っちゃうなと思ったら、案の定だった。あのふたり人気があるのね。笑点では若手?のホープですからね。


寄席には一回だけ行ったことがあるが、ホール落語は初めてだ。演し物が始まっても電気が消えないのが新鮮だった。コンサートじゃあないのね。
前半は昇太の弟子が前座を努め、たい平の落語が続く。ふたり続くと、たい平の上手さが際立つ。当たり前田のクラッカー。枕の林家一門の内輪ネタに爆笑!来年2代目「泰葉」を襲名するそうな。演目は古典だが題は忘れた。花魁が馴染み客に会いたく無いばかりに仮病を使い、挙げ句のはてに亡くなった振りをする噺だ。墓参りのくだりでまた大笑い。


中入り後、楽しい神楽に続き、とりの昇太の出番となる。彼のネタは新作落語がほとんどで、みんなが何時高座に寝っころがるかを楽しみにしている。(5月に出た芝居では何回も披露してくれた)
荒川のホールが用意した座布団が遠目からもふくらんでいたのだが、案の定昇太は座布団のフチを持って遊び出した。どうせならころがって欲しかった。噺の中では鈴鹿サーキットのネタが好きだった。


都電といい、落語といい、ゆったりとしたアナログ時間を満喫した一日だった。