またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

「オレの葬式は季節のいいとき、近所の居酒屋でやるからね」〜赤塚不二夫のおコトバより

赤塚不二夫のおコトバ―マンガ人生50周年記念出版

赤塚不二夫のおコトバ―マンガ人生50周年記念出版

赤塚不二夫が亡くなった。みんなに愛されていた人だった。
赤塚不二夫のおコトバ』から、かいつまんで紹介するのだ。
お酒が大好きだった。
「菊千代が夜中に起きて、ウィスキーをみんな飲んじゃったんだよ。」(菊千代は愛猫。朝スタッフに空の瓶を指摘されての言い訳。)
ガンになってもお酒を飲んでいた。
「これは色のついた水なのだ。」(入院中、個室で。)
「失業者諸君!」(寅さんのもじりだが、ホームレスを家にあげて飲ませていたそうだ。)
「寄って飲んでけよ。」(酔ってパトカーでご帰還。送ってくれたお巡りさんたちに。勤務中と断られると、「また来いよ。」)


私の子供の頃は、『おそ松くん』のイヤミのシェーが大流行りだった。
天才バカボン』のレレレのおじさんが好きで、箒を持つと「お出かけですかあ、レレレのレ〜」とやっていた。何年か前上野で赤塚不二夫展を見に行った時、上野駅にレレレのおじさんがいて、とてもうれしかった。


赤塚さんがテレビに出てくると、いつも笑わせてくれるので大好きだった。いつも酔っぱらって、少しエッチだったけど。
バカボンのパパの格好があんなに似合う人はいなかった。まあ当然だけど。
タモリを自宅に住わせ、自分は仕事場で寝泊まりしていた。
自称「母性本能をくすぐるタイプ」と言ってたが、女の人が大好きだった。2番目の奥さんが、「赤塚はみんなのものだから死なせるわけにはいかない。」とテレビで言っていたのが妙に記憶に残っている。
長い間世話をしていた奥さんだが、急病で先に逝ってしまった。

大勢の人を笑わせ、また笑わせることにどん欲だった赤塚さん、さようならなのだ。