「オレの葬式は季節のいいとき、近所の居酒屋でやるからね」〜赤塚不二夫のおコトバより
- 作者: 赤塚不二夫
- 出版社/メーカー: 二見書房
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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『赤塚不二夫のおコトバ』から、かいつまんで紹介するのだ。
お酒が大好きだった。
「菊千代が夜中に起きて、ウィスキーをみんな飲んじゃったんだよ。」(菊千代は愛猫。朝スタッフに空の瓶を指摘されての言い訳。)
ガンになってもお酒を飲んでいた。
「これは色のついた水なのだ。」(入院中、個室で。)
「失業者諸君!」(寅さんのもじりだが、ホームレスを家にあげて飲ませていたそうだ。)
「寄って飲んでけよ。」(酔ってパトカーでご帰還。送ってくれたお巡りさんたちに。勤務中と断られると、「また来いよ。」)
私の子供の頃は、『おそ松くん』のイヤミのシェーが大流行りだった。
『天才バカボン』のレレレのおじさんが好きで、箒を持つと「お出かけですかあ、レレレのレ〜」とやっていた。何年か前上野で赤塚不二夫展を見に行った時、上野駅にレレレのおじさんがいて、とてもうれしかった。
赤塚さんがテレビに出てくると、いつも笑わせてくれるので大好きだった。いつも酔っぱらって、少しエッチだったけど。
バカボンのパパの格好があんなに似合う人はいなかった。まあ当然だけど。
タモリを自宅に住わせ、自分は仕事場で寝泊まりしていた。
自称「母性本能をくすぐるタイプ」と言ってたが、女の人が大好きだった。2番目の奥さんが、「赤塚はみんなのものだから死なせるわけにはいかない。」とテレビで言っていたのが妙に記憶に残っている。
長い間世話をしていた奥さんだが、急病で先に逝ってしまった。
大勢の人を笑わせ、また笑わせることにどん欲だった赤塚さん、さようならなのだ。