またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

先週、気になった世界の出来事 ―マスクをした兵馬俑と赤に染まった泉

世界的に有名なふたつの場所で、おかしな事件がありました。ロンドンの大英博物館とローマのトレビの泉です。偶然私は両方とも、訪れたことがあります。
大英博物館では、環境活動家のイギリス人の男性が、展示されている兵馬俑に「CO2」と書かれたマスクを取り付け、世界最大の二酸化炭素排出国である中国に抗議したそうです。兵馬俑に被害はなかった為、終生博物館に出入り禁止だけで済んだそうです。本人は大真面目なのでしょうが、こういった悪戯は大好きです。世界中にマスクをした兵士の写真が出回ったのですから、少なくとも宣伝効果はあったのでは。
兵馬俑には去年も愉快な事件があって、ドイツ人の美学生が兵馬俑に扮して、西安兵馬俑坑内に潜り込んだということがありました。その模様はコチラをクリック→「兵馬俑坑内にドイツ人学生乱入」]人形の兵士の中で同化している様子(ウォーリーを探せ?)と捕まった写真が笑えます。
トレビの泉の方は、水に赤い塗料を流し込んだらしくて、まさに目の覚めるようです。バックの白に赤が映えて綺麗です。こちらの犯人は、ローマ国際映画祭にお金を使い過ぎると抗議し、「灰色のブルジョア社会を赤に染めてやる」と書いたビラを残したそうです。
フェリーニの映画『甘い生活』で、アニタ・エグバーグがこの泉で戯れるシーンに憧れたものでした。(そういえば子猫も可愛かったです)実際訪れてみたら、ローマの町中の建物が密集したところに噴水が突然現れ、せせこましくて想像と随分違っていました。