またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

楽しかったチーフタンズのコンサート


いつも気になっていたのに、なかなか行けなかったチーフタンズのコンサートへ行って来ました。3回目のすみだトリフォニーホールです。いやあ、楽しかったのひとことでした。

you tubeからアップした曲は映画『バリー・リンドン』でも使われた「アイルランドの女」です。イーリングパイプ等アイルランド特有の楽器がよく写っているし、なにより哀愁のこもったメロディが大好きなので選びました。冒頭フィドルを弾いているマーティン・フェイは引退。もうひとりのフィドル奏者ショーン・ケーンは病気療養中。素晴らしい音色のアイリシュ・ハープを聴かせてくれたデレク・ベルは残念ながら他界。歴史あるバンドとしては仕方がないのかも。
チーフタンズは世界各国のケルト・ミュージシャンはもとより、有名無名多彩な音楽家と共演してきました。今回の来日公演の目玉は、日本のソウルミュージシャン元ちとせでした。彼女はアイリシュ・トラッドの名曲をこぶしをころころ転がし、裸足でからだもくねらせながら唄い、奄美ケルトの絶妙な融合をみせてくれました。進行役のパディ・モローニがハジメ・チトセとぜんぜん発音出来なくて、ちとせちゃんも難しい名前でごめんなさい、と言ってましたね。
今回の助っ人ミュージシャンは、カナダからのピラツキ兄弟は豪快なダンスとフィドル、特にジョンの方はフィドルを弾きながらステップを踏むという離れ業を披露。トリーナ・マーシャルは、とろけるような美しいアイリシュ・ハープを奏でてくれました。華を添えたのは、6人の美女リアダンです。楽器も歌もダンスまでやっちゃいます。その他、バグパイパーやダンサー等、にぎやかで本当に楽しいコンサートに仕上がっていました。リーダーのパディのちょこっとしたおしゃべりもおかしかったのですが、全部聞き取れなく残念。もっと勉強しなくちゃね。

アイルランドの音楽大使」とまでいわれている、チーフタンズの音楽を聴けば、アイルランドの音楽のみならず、アイルランド人の魂まで感じ取れるという気がしました。映画『麦の穂を揺らす風』のあの緑の山々が頭に浮かんでくるようでした。

こちらは、パディも嫉妬する程素晴らしいフルートを吹くマット・モロイのパブでの演奏風景。リールと呼ばれる独特のダンスミュージックで盛上がっています。