またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

また繰り返される暴力

今晩のニュースは、ここ日本とアメリカで起きた二つの銃撃事件で大騒ぎでした。

伊藤一長長崎市長を銃撃した犯人は暴力団幹部だそうですが、長崎市で市長が撃たれるのはこれで二回目です。90年に本島等・前市長が右翼団体幹部に撃たれています。日本では、他の国に比べて政治家が襲撃されることは少ないと思いますが、連続して2人も犠牲になるなんて異常です。
被爆地である長崎市は、世界に向けて反核をアピールしている非暴力の地だけに本当に残念です。

一方、アメリカのヴァージニア工科大学で起きた銃乱射事件は、32名の犠牲者を出す、この種の事件としては米国史上最悪の結果です。すぐに思い出されたのは99年のコロンバイン高校乱射事件ですが、それ以降も学校での惨劇が繰り返されています。
犯人はアメリカ在住の韓国人で、本人が自殺しているので動機は解明されないと思われます。
ひとりでいることが多かったといわれる犯人は、一見開放的で明るいアメリカ社会に疎外感を感じていたのではないでしょうか。

それにしてもこの種の事件が起こる度に挙がる銃規制の声。絶大な力を持っている全米ライフル協会がことごとく反対してきました。その協会会長チャールストン・ヘストンに直撃取材を敢行したのがマイケル・ムーア。『ボーリング・フォー・コロンバイン』では、なぜアメリカで銃による犯罪が多いのかを、アメリカ史を紐解いて、アメリカ社会の病理を解読しています。マイケル・ムーア自身のデブ・キャラも活かしてユーモア満載なので、未見の方は是非見て下さい!