またたびCINEMA〜みたび〜

大好きな猫や映画の小ネタなんぞをとりとめもなくつづってゆきます

*1124222056*終戦60周年で考えた事

火垂るの墓 [Blu-ray]

火垂るの墓 [Blu-ray]

 あの太平洋戦争から60年が経ったとかで、メディアはあの戦争を振返るのに例年より熱心に思えます。

靖国問題、教科書問題、歴史認識問題、憲法改正問題etc.
60年経っても問題は山積し、何の妥協案も見つからないままです。先日のNEWS23ではドイツの合理的といえる戦後処理を紹介していました。日本と状況が違うので、一概には云えませんが参考にすべきと考えました。
 
 TV朝日の朝まで生テレビで2回続けてやっていた、生き残った帝国軍人の証言は貴重で興味深いものでした。一番収穫だったのは、一回目の人たちの、あの戦争には大義がなかったという発言でした。戦争は悲惨この上ないものです。その戦争に意味を見いだせなかったらどうしたら良いのでしょうか?私は今、歴史上最も大義のない戦争をしているアメリカに思いを馳せました。
 ただ、2回目の人たちが口々にいっていた、愛国心の意味が分かりません。今の日本の若者が自分の国を嫌っているとは、到底思えません。十分日本の豊かさを謳歌してると思います。
 私は、国の枠組みを強調するよりは、他国の人たちの生活や文化をよく知り、尊重する事がこれから一番大事だと思っています。異文化や他の宗教を理解するのは確かに難しいかもしれません。ただ、あまりにも今民族や宗教の対立で戦争が起こっているのを見ると、暗胆たる気持ちになります。
自国を愛せない人が、他国を愛せる訳がない、とも思います。
 
 また注目したのは、イギリスやアメリカが行った第二次戦争時の空襲は、市民に対する無差別攻撃ではなかったか? というNHKが放映してた番組です。イギリスはナチスドイツに空襲されていた報復として、ドイツ各地を空爆し、アメリカはなかなか屈服しない日本に対して日本各地を焼き尽くました。非戦闘民に対する殺りくは戦争犯罪に当たるのでは、という考えです。

 いずれにしても、あの無謀な戦争ををはじめた責任、ずるずると長引かせ死者を増やした責任は問われなくていいのでしょうか?
 
 今回紹介した「火垂るの墓」はあまりにも有名なのでみんな一回は観てると思いますが、あの少女のような悲劇が少しでも減ってほしいと願っています。